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2025年1月30日(木)
東京大学大学院 総合文化研究科 言語情報科学専攻 教授
国立国語研究所勤務を経て,2015 年より東京大学教員。国語研究所時代,同一の日本語作文に対し複数の日本語教師に添削を依頼したところ,評価の視点があまりに多様であることに衝撃を受けたのが研究の始まりです。 評価の結果ではなく,それを支える個人の「価値観」や「態度」に着目すべきと考え,研究を進めています。
主要著書・論文:
『「非母語話者の日本語」は、どのように評価されているか-- 評価プロセスの多様性をとらえることの意義』(ココ出版,2014 年,単著)
『「評価」を持って街に出よう —「教えたこと・学んだことの評価」という発想を超えて』(くろしお出版,2016 年,編著)
「日本語教育人材の「資質・能力」育成に関わる諸概念を再考する」『言語・情報・テクスト』26 号(2019 年,単著)
「育成可能性からみる「態度」概念の再整理—「日本語教育人材に必要な態度」をめぐって—」『日本語教育』181 号(2022 年,単著)
「ピアノを弾く」という「行動」に「~ことができる」という文末表現を付したからといって,それが「能力」の記述になるわけではありません。「行動」と「能力」の違いについて考えます。
自分自身にとってある程度「できる」と思っていることを取り上げ,それがなぜ「できる」のだろう,ということを話し合うことによって,「能力」について自分なりの理解を形成していきます。
教育活動は多くの場合,何かを「できる」ようになることを目指します。「できる」ことの意味について考察してきたことを,教育活動の「目標」の設定へとつなげていくにはどうしたらよいかについて考えます。
前回までの活動の振り返りを通じ,みなさん自身が携わっている教育活動にどのような価値があるのか、そしてその価値を確認し、実際に周囲の人々と共有していくにはどうすればよいかについて考えます。